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不動産相場チェッカー セキュリティ監査&公開完了

2026年3月8日 09:06 更新

一言でいうと

公開前にAI2体でセキュリティ監査し、5件の脆弱性を修正してGitHub公開完了

なぜこれが必要なのか

前回のセッションで不動産相場チェッカーのコードは完成していた。でも、GitHub(コードを公開・共有するサービス)で一般公開するとなると、「他人が安全に使えるか」を第三者目線で検証する必要がある。

特に怖いのがAPIキーの漏洩。ユーザーが自分のAPIキー(国交省のデータにアクセスするための認証コード)を入力して使うサービスなので、そのキーが意図せず外部に流出するリスクがないか徹底的にチェックした。

検証しないまま公開すると、ユーザーのAPIキーが第三者に見られる・悪用されるリスクがある。

何をしたのか

Codex(OpenAIのGPT-5.4を搭載したコードレビュー専用AI)にセキュリティ監査を依頼し、指摘された5件すべてを修正した。

指摘1: APIキーがノートブックに残る問題

Google Colab(Googleが提供する無料のプログラム実行環境)には「フォーム入力」機能がある。最初はこれを使ってAPIキーを入力してもらう設計だった。

問題は、フォーム入力した値はノートブックのソースコードに埋め込まれること。ユーザーが「保存」すると、APIキーがそのまま保存ファイルに含まれてしまう。

BEFORE(危険)
フォーム入力でAPIキーを入力 → 保存するとキーがファイルに残る
AFTER(安全)
getpass(パスワード入力用の仕組み)で入力 → 入力値はメモリ上のみ、保存してもキーは残らない

指摘2: HTTPリダイレクトでAPIキーが漏洩するリスク

プログラムがサーバーにデータを要求するとき、サーバーが「別のアドレスに行ってね」とリダイレクト(転送)することがある。このとき、リクエストに含まれていたAPIキーがそのまま転送先にも送られてしまう。

転送先が悪意のあるサーバーだった場合、APIキーが盗まれる。これを防ぐために、全てのHTTPリクエスト(サーバーへのデータ要求)に「リダイレクト禁止」の設定を追加した。

BEFORE

  • 国交省APIへのリクエストのみリダイレクト禁止
  • 国土地理院APIへのリクエストはリダイレクト許可のまま

AFTER

  • 全てのHTTPリクエストでリダイレクト禁止
  • コード本体とノートブック内の両方で修正

指摘3〜5: ドキュメント・説明の不足

現在の公開状況

1 GitHubリポジトリ(コードの保管庫)
ramenumaiwhy/reinfolib-service で一般公開済み。MITライセンス(誰でも自由に使える許可証)。
2 Google Colabノートブック
「Open in Colab」バッジからワンクリックで開ける。APIキーはgetpassで安全に入力。
3 使い方ガイドLP(ランディングページ)
GitHub Pages(GitHubが提供する無料Webホスティング)で公開設定済み。APIキーの取得手順から分析結果の見方まで解説。

テスト結果

39件のユニットテスト(プログラムの各部品が正しく動くかの自動検証)が全て通過。セキュリティ修正後も機能に問題がないことを確認済み。

ポイント

なぜAI2体で監査したのか? — Claude Code(実装者)が自分で作ったコードを自分でレビューしても見落としがある。Codex(GPT-5.4搭載の別のAI)という「他人の目」を入れることで、実装者が無意識にスルーしていた問題(getpassを使うべき、GSIリクエストのリダイレクト禁止が漏れている)を検出できた。

残っている作業 — Colabでの実機テスト(実際にブラウザで開いて動くか確認)はユーザー自身が行う必要がある。APIキーが必要なので、AIだけでは完結できない。

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