商工中金に入庫8年目の現在は、東京支店不動産課でマンションデベロッパーや戸建分譲業者へのコーポレート融資と開発型SPCのノンリコースローンを並行担当し、約50先・残高約250億円のポートフォリオを管理している。
商工中金を志望したのは、横浜市中山でバッティングセンターと不動産賃貸業を営む実家で育ち、商店街の理事として地元を盛り上げる父親の姿を見てきたことが原点だ。地元や街を盛り上げる仕事に漠然と惹かれていた新卒時、政府系金融として中小企業を長期で支える公益性と、個々のRMが裁量を持って顧客に深く入り込み事業構造を読み解く文化が自分の志向と重なり、入庫を決めた。入庫後、製造業から不動産業まで多様な事業者の事業構造を審査の立場から横断的に見つめ、見立てた攻めどころに飛び込んで通しきる動き方を育ててきた。
転職を決意したのは、仙台支店時代の工業団地移転事業の経験が起点である。製造業15社の区画整理組合の移転を担当し、行政・組合員・本部審査の論点を束ねながら工場竣工まで伴走した。竣工後、組合員の社長から「相原さんが建てたようなもんですよ」と言っていただいた瞬間に、多様な関係者を束ねて場所を形にする仕事が自分に最も合っていると確信した。金融側で事業の成立条件を見てきたからこそ、次は事業主体として関係者を束ね、街全体のスケールで事業を形にしたい。
中でも貴社を志望するのは、「産業デベロッパーとして社会の付加価値創出に貢献する」という事業観に共感したからである。貴社は建物を建てるにとどまらず街ごと産業を創る事業を展開している。日本橋再生計画では既存の街並みや商業者を活かしながら20年超で新たな産業集積を生み出しており、地権者・行政・既存商業者と長期協働するこの営みは、父親が商店街の理事として地元を育ててきた原体験と地続きに感じる。私が仙台で関係者を束ねて通しきった経験と、地元の活気を街全体のスケールで再現したいという新卒時からの思いが、貴社で最も活きると確信している。
入社後は、融資側で鍛えた事業構造の見立てと、関係者を連れて通しきる実行力を武器に、貴社の産業創造型の街づくりにおいて事業構想の具体化から地権者・行政・テナント・金融機関との合意形成まで一貫して担い、街と、そこで生まれる産業を同時に形にする当事者として貢献したい。
仙台支店営業第三課時代、営業2年目で工業団地移転事業を担当した。組合員15社で資金繰り・移転時期・投資判断が異なり、中小機構(中小企業基盤整備機構)・区画整理組合・本部審査の論点も噛み合わず、銀行担当は通常、計画策定を外野から確認する立場だった。
「深く踏み込むこと自体が事業を動かす鍵」と見立てて飛び込み、工数を投じる意義を上司に共有して協力を得た。区画整理組合とは週1回の折衝で進捗を共通言語化し、中小機構の計画策定診断には組合員と10〜20回同席して要件を組合員が判断できる論点に置き換えた。
組合員1社は組合内で独立、前任のリレーションがなかった。社長と高度化計画策定を作り込んで信頼を得て、営業3年目で財務改善目的のシンジケートローンを主幹事組成。参加行の懸念を整理し、社長・上司・本部・参加行の認識を揃えて同期最速で成約。姿勢が他の組合員にも伝わり、組合全体の資金調達を止めず、高度化事業融資・金融機関保証3件・つなぎ資金6社10〜15億円を成約した。竣工後、社長から「相原さんが建てたようなもんですよ」と声をかけられた。
異なる立場の関係者と並走し、論点を揃え続けた経験が私の協働の原点だ。
商工中金で大切にしてきたのは、事業構造を深く読み解いて攻めどころを見立てることと、関係者を巻き込んで結論まで運ぶことの二つだ。融資審査の立場から多様な事業者の構造を横断的に見つめ、見立てた攻めどころに自ら飛び込んで通しきる動き方を育ててきた。
理想とする働き方は、現場に入って利害の違いを早期に見立て、合意形成の順番を設計し、最後まで逃げずに持ち切ることだ。仙台で複数関係者を束ねて工場竣工まで通しきり、東京で前任未開拓の不動産事業者を見立てて飛び込み直近年度で担当残高70億円純増を達成した経験から、このサイクルを街・地域・社会のスケールで回し続けたい。
貴社の「さあ、街から未来をかえよう」、日本橋再生計画20年、柏の葉「公・民・学」連携は、いずれも多様な関係者を長期で束ねて街を形にし、社会の付加価値を直接創出する営みである。商工中金で育てた見立てる目と通しきる力が、貴社で最も活きる。
リスクを見立ててから動く慎重さと、動くと決めた後の推進力を併せ持つ点は、周囲からも「石橋を叩いて渡るが、渡ると決めたら関係者ごと連れていく」と評される。この両立を、貴社の街づくりに持ち込みたい。
| 設問 | 制限 | カウント | 判定 |
|---|---|---|---|
| Q1 志望動機/転職理由 | 1000字以内 | 969字 | OK |
| Q2 協働経験 | 500字以内 | 499字 | OK |
| Q3 価値観・理想の働き方・三井親和性 | 500字以内 | 491字 | OK |
論点1(Q2の抽象表現「深く踏み込むこと自体が事業を動かす鍵」): 採用しない判断でよい。本人の言葉の熱は残す価値がある。ただし「何に踏み込んだか」が一語もないと弱い。抽象語+短い具体例の併記が最適。
論点2(Q2の成果数字が多すぎ): 紅莉栖の論拠は強い。数字を捨てるのは惜しい。ただし羅列に見えた瞬間に逆効果。主成果を一文で先に置き、数字は証拠として従属させるべき。
論点3(「街ごと産業を創る」が大言壮語): 筋は通っている。三井への接続として有効。ただし自分の実績と同格に語ると危うい。憧れ・志向として置けば問題ない。
→ 現Q2/Q1は概ねこの3条件を満たしているが、論点1の「何に踏み込んだか」の具体例追加は次回提出版で要検討。
合計: 23件以上のアノテ・指摘・修正を反映
三菱地所も並行応募中(j-20260425-002)。同じ仙台案件をQ2で使っている(健人「両方にベストを出せばいい」判断)。差別化は接続先のみ:
| 三井不動産 | 三菱地所 | |
|---|---|---|
| 接続先 | 産業デベロッパー・日本橋再生計画・街ごと産業を創る | 大丸有エリアの面運営・街区開発 |
| 強調軸 | 「街と産業を同時に形にする」スケール感 | 「30年近くの面的運営」継続性 |
| 仙台案件の表現 | 500字(協働性強化版) | 721字(同じ素材を厚く展開) |